第4回は「お座敷の作法」について。

お座敷でのNG、襖の開け方、座布団の座り方などを全員で1動作1動作体験し、実践して頂きました。 
 

片手でバンっと閉めがちな襖やドアでも、「両手で丁寧に開け閉めすると、上品でスマートな振る舞いになってそれがまた一歩自分自身に洗練された人としての自信が湧きます」、と参加者の方が仰っていました。

お座敷でお食事をしても、襖を開ける機会、ましてや映画やドラマのように襖の前に正座して、丁寧に襖を開けることなんてありませんよね

座っていても立っていても、襖の開け閉めは同じです。

襖の開け方:

      1. 襖と自分の膝との間が、握りこぶし2つ分空く程度の位置に座ります。
      2. 襖の引き手に近い方の手で開け始めます。引き手に手をかけて5~10cm程を目安に開けます。
      3. 引き手ですべて開閉しようとすると、動きにくくて見た目も悪く、引き手も傷んでしまいますので、5~10cm程を目安にししましょう。(また、これから入りますよという合図になります)
      4. 次に、その手を襖の親骨に沿って下ろし、床から10cm程の所で止めます。親骨を押しながら、自分の身体の真ん中程まで開けます。
      5. 手を替え、自分の身体が入る位まで開けます。全部は開けずに5cm程度を残しておきましょう。(5cm残すのは、閉めるときの「手がかり」を残すためです)
      6. 立ち上がって座敷に入ります(もしくは、両手で身体を支えながらにじって入室)。この時、下座側の足から最初に入ります。

襖の締め方:

      1. 襖に向きなおって、もう一度座ります(立って入室された場合)。この時もやはり、ふすまから握りこぶし2つ分空く位置に。
      2. 襖に近い方の手で床から10cm程の親骨を持ち、身体の真ん中程まで閉めます。この際、親指と他の4本の指を揃えて親骨を挟むようにします。(開ける際に残しておいた「手がかり」をつかみます)
      3. 手を替えたら、完全に閉まる5~10cm程前の所まで閉めます。
      4. その同じ手を 引き手に掛け、襖を最後まで閉めます

※上記写真の手は(引き手のお話をしていた時の写真なので)襖中央に向かっていますが、本来、床から10cm程の親骨を持ちます。

行動が変われば心も変わり、心が変われば行動も変わります。
両方を同時に心がける、そんなことを実感して頂いた和食のいただき方マスター講座でした♪

第4回のお品書き↓

最終回の第5回は7月9日(月)で、総まとめの会になります。

参加者の皆さんと。

 

*お店について↓

<ひのや>
住所  東京都目黒区平町1-25-14
HP   http://hinoya.tokyo.jp/
東急東横線・都立大学駅から徒歩1分のところにある創業三十余年の日本料理「ひのや」では、四季折々の旬の素材を活かした料理の他、愛媛の郷土料理「宝楽焼き」や「鯛茶漬け」を楽しむことが出来ます。
格式のある佇まいに一歩踏み込むと、素敵な和の作りにとても落ち着きを感じ、ゆっくりと時間を過ごしたくなるお店です。